経 過 報 告

 

2011年9月2日
 戸畑生涯学習センターで女性の会総会を開きました。  

北九州女性の会は「平和とくらしを守る北九州市民の会」の構成団体として活動することを総会の中で確認しました。

2012年5月
東日本大震災後の大きな関心であった北九州の防災対策について、防災対策企画局課長による出前トークで市の防災の学習をしました。参加者からは「市も震災後防災の見直ししていること」「災害の少ない北九州だがまわりの防災に対して関心を持つことを改めて思いました。」など感想が寄せられました。

2013年2月
 1月に出された「行財政改革審査会第一次答申」を、市当局(総務企画局長)による出前トークで中身を学習しました。「北九州の財政が厳しいなか行革を進めることでなんとかやっている」との話でしたが、お金がないといいつつ配られたパンフレットの立派なのには話との矛盾を感じました。職員の削減によって市民サービスが低下していることや、大型公共事業の財政問題や破たんの責任等を当局に話をしましたが、納得できる回答ではありませんでした。

2013年9月
子どもの問題で「考えよう保育 子育ての未来を!」という内容の学習会を開きました。市の保育行政について市議からと、子育て新システムの内容や保育所の統廃合、民間移譲、公立保育所の現状などを保育現場から話をしてもらい北九州の保育の現状を知ることができました。

2014年
この年は、子どもの問題で連続学習をやりたいと、幹事会を毎月開催、多くの意見交換が出来ました。市政の問題がいろいろと出されるなかで市長選を視野に各団体の活動等を持ち寄り市政に対しての要求を共有し、女性の政策作りにしたいと、1月には、組織代表者会議を開催しました。会議では、市政についてと「慰安婦問題」についての学習も入れましたが団体からの出席が少なく必ずしも成功とはいえない結果となりました。

再度二回に分けて組織代表者会議を開き、その中で沢山の意見・要望がだされました。この意見・要望をもとに「市民の会」の政策委員会にも参加し、女性の政策作りにはたらきかけていきたいと思います。

「行政改革」が進められ、自治体としての責任を放棄する市政を「女性の会」の目的である女性や子ども、高齢者にやさしく暮らしやすい北九州市に変えるため今度の市長選に「女性の会」として全力でがんばりたいと思います。

「慰安婦問題」では2011年女性の会総会後、北九州市議会に「旧日本軍慰安婦問題の早期解決を求める意見書の採択」求める陳情書を158の団体署名を添えて提出しました。その後、総務財政委員会での口頭陳情(八幡地区近藤さん)教育水道常任委員会での口頭陳情(小倉地区植山さん)をしましたが継続審議となりました。

2013年に起こった橋下大阪市長による「慰安婦制度は必要だった。沖縄で米海兵隊司令官にもっと風俗業を活用してほしい、等」の発言で、この問題に対しての日本中から又、海外からも市長に対して発言の抗議の世論が広がり、女性の会としても二度の陳情書の提出では継続審議で終わっているなか、この運動は続けて行こうと2014年3月議会へ陳情書を180団体署名と一緒に提出しましその後、総務財政委員会での口頭陳情(小倉地区植山さん)教育水道常任委員会での口頭陳情(小倉地区植山さん)をしました。今回も継続審議となりました。

北九州市長選挙の闘い

私たちの暮らしにかかわる最も重要な選挙として位置づけ奮闘しました。市長選に向けては前回の総会前から組織代表者会議を開き、市政に対する要望や意見 交換をし、具体的な要求を出し合いました。総会でそれらの要求を実現させるために女性の会として運動を進めていくことを、確認しました。市長選挙を闘う選挙確認団体「憲法をくらしに生かす市民の会」が結成され、女性の会も参加団体として活動することを幹事会で確認しました。2014年11月、「憲法をくらしに生かす市民の会」が発足し、結成のつどいに参加し、「しのだ清」さんを市長候補として擁立し、女性の会も頑張っていくことを確認しました。女性の会では、学習会や、要求をもとに「市民の会」の政策に反映できるようにと、「政策の学習会」や「決起集会」を検討しましたが、11月21日の突然の国会の解散、12月14日投票の総選挙で十分に活かすことができませんでした。総選挙後直ちに、「憲法をくらしに生かす市民の会」の市民大集会が開かれ、市長選に向けた本格的な運動になりました。短期の選挙戦でしたが、女性の会では、年明け1月に、女性たちで市民へのアピールをしようと「女性の大宣伝行動」を計画し、出された要求をもとに、政策ビラも作りにも取り組みました。また、女性の会として、「市民の会車」を運行し女性の要求を市民に訴えました。(八幡東区〜小倉南区)1月18日、「市長選挙勝利に向かって女性の大宣伝行動」では、勝山橋に市民の会のシンボルカラーの黄色を身に付けた女性が約300人集まり、5団体より、「しのだ清候補」必勝を訴えました。選挙結果は最低の投票率で、自民党単独推薦の北橋健二が3度目の当選で市長になりました。

 

  

 

 



今回の市長選の総括では、各地区・団体から様々な意見がだされました。女性の会の役割・市民の会の日常の活動が市民に見えていなかったのではないか、候補者擁立の遅れも決定的だったこと、北九州市のくらし等の継続的な学習の必要性等が出されました。私たちは、4年後を見据えて、安心して住み続けられる北九州市をめざし、これらの意見を踏まえて、引き続き運動を進めていく必要があります。4月12日投票で行われた福岡県知事選挙では、「笑顔の福岡県の会」から立候補された弁護士の後藤とみかずさんを支援したたかいました。

 

これまでの運動

1)「慰安婦問題」

私たち女性の会が長年訴え続けていた「旧日本軍による慰安婦問題の早期解決」とは真反対の意見書が、北九州市議会で採ことに対し、市民に真実を伝えようと、小倉駅前で憲法ネットの方たちと一緒に、女性の会で作ったビラを配って街頭宣伝をしました。女性の会ではこの問題は引き続き市議会や市民に訴えつづけていきたいと思います。

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2)教科書問題・教育委員会制度の学習

全教北九州の永吉孝一さんを講師に招き、教育問題について学習会を行いました。

安倍政府が第一次内閣の時から教育基本法を変えて、日本を戦争ができる国造りのための教育を変えて行こうとしていることや、今の学校現場の様子など、大変わかりやすい話でした。参加者からは、全国学力テストでの競争や、小中一貫・連携教育の問題や先生達の負担増など心配の声が出されました。子どもたちを守るために、父母・教職員の共同をすすめることが必要だと感じた学習会でした。

 

3)「安保法案」反対の取り組み

 「安保法案」反対の集会が全国各地で開かれ、北九州でも毎日のように多くの市民が集まって反対の声が上がる中、女性の会として、「怒りのレッドアクション」を行うことを決め、8月30日にリバーウォークで行うことを決めました。「安保法案反対集会」に向けて呼び掛けのチラシを作り、配布、新聞への折り込みなどで、北九州の女性へ集会参加を呼び掛けました。8月30日は、「安保法案反対国会10万人・全国100万人総行動」が呼び掛けられ、マスコミも注目する集会となりました。当日は集会が始まる前から赤い物を身に付けた女性が続々と集まり、集会が始まる頃には警察に届けていた200名以上の参加になっていました。代表委員の東(ひがし)弁護士の熱い開会挨拶から5人の方の法案反対への思いを発言していただき、小倉駅までパレードをしました。パレードを始めるころには400名以上の参加者になり、発言した人も初めての方ばかりでパレードも初めて参加した方たちが多く、主催した私たちが驚きと共にこの法案に対する市民の強い思いを感じました。残念ながら、9月19日未明、「安保法案」は自民党、公明党により強行採決されました。しかし、大きく広がった国民の運動は止むことなく、今も国会を包囲し、全国各地で「戦争法」廃止の運動が広がっています。私たち「女性の会」としても、今後も引き続き、廃止するまで声を上げ続けていきます。

 

さいごに

これからも「女性の会」の目的である女性や子ども、高齢者にやさしく、暮らしやすい北九州市の実現をめざして女性の交流の場となるよう学習や運動に引き続き取り組んでいきたいと思います。